序
メイドさんと家族ごっこ。
メイドさんは御主人様の恋人気取り。
さて、メイドさんとご主人様の赤ちゃんは、
メイドさんにとっては一体どんな
存在であるのだろうか?
新聞記事の抜粋
昨日夕方六時過ぎ、千葉県浦安市舞浜のテーマパークでの酒類製造プラントの爆発が発生した。これにより東京湾岸において夕暮れ時にアルコールの霧が立ち込めるという事故が起こった。
幸い爆発による死傷者は皆無、しかし東京湾に産卵のため訪れたウミガメを見物に来ていたメイドさんの集団がアルコールの霧によって理性を失い発情、当たり構わず男性を逆レイプするという事件に発展してしまった。
しかもこの事態に便乗し、多くの男女がアルコールの霧による理性の衰弱も手伝い、強姦の輪に加わり、結果的に風向きにより霧の進入した東京二十三区と浦安市湾岸の一部の地域では、街いたるところで乱交が行われるという大事件に発展した。
この事件による施設の損害と、事故の責任はテーマパークの経営元がはっきりしない事と、同社の酒類製造プラントと隣接する同社所有の工業プラント以外には物的な実被害が殆ど出ていない(アルコールに酔っており、殆ど全ての乱交参加者が和姦であったため被害届けは今のところ出されていない)ため本来の意味での被害者は居らず、警察としては被害者不在この出来事を刑事事件として扱うということは非常に難しいものであるとし、あくまでも事故として処理するつもりであるという。
このような理由からこの出来事を事件とみなさない警察の立場とは裏腹に、医療関係者にとって、この事件は戦慄させられるには十分な意味合いを持っている。
たった一晩で同時多発的に都内各所において乱交が発生したため今後、性病が移ったと訴える者、中絶手術を依頼する者、出産を希望する者の数は、平常時とは比べ物にならない数になることが予想され、既存の医師や医療施設の処理能力のキャパシティーを遥かに超えてしまう、という試算が既に出されている。
このため、医師会はこの事件の事後処理のために、産婦人科、性病科供に最低でも今の二倍の医師を回さなければこの事態に対処できないと発表している。